業務上過失致死事件・交通事故(加害者側)

◆ 事件内容

勤務(仕事)を終えて帰宅すべく,農免道路を自家用車で進行していた男性が,前方交差点に進入しようとしていたところ,見通しの良い交差点右手の支線農道で,運転していた車を一時停止させていたYさんが,突然,交差点に進入した。

そこで,男性はあわててブレーキを踏んだが,間に合わず,Yさんの車両の左側部に衝突した。

その結果,不幸にもYさんが死亡した事案。

 

◆ 解決内容

本件交通事故において,亡くなったYさんは,右から進行してくる多くの車両に気を取られ(現場は通勤道路となっている),左から進行してくる男性の車両を見落としたのか,あるいは,距離感を誤ったと思われた。

そのため,男性に過失は見当たらず,不起訴になるものと思われたが,事故から1年2ヶ月以上も経って,男性は起訴された。

そこで,裁判段階から,弁護の依頼を受けた。

2年にわたる公判活動を経て,男性は,過失なしとする「無罪」判決の言い渡しを受けた。

なお,控訴されることなく,この無罪判決は確定している。