痴漢事件
- 2014年11月14日
- 刑事事件の事例
◆ 事件内容
40代の男性が,電車の中で女子高生に痴漢行為をしたとして,駅長室に連れて行かれたが,そこでは痴漢行為を認めず,そのままパトカーで警察署に連れて行かれ,警察署では痴漢行為を認める調書を取られた。
その後,家族が迎えに来て,身柄が釈放された事案。
◆ 解決内容
加害者本人が痴漢行為を認めており,調書も作成されていることから,とりあえず「弁護人選任届」を書いてもらい,警察署に対し,弁護人として,「加害者本人が,被害者に対し,被害弁償をしたいと言っているので,弁護人限りということで,被害者のご両親に,当方の意向を連絡してほしい」という内容の書面を作成し,送付した。
その結果,被害者の父親と交渉することとなったが,父親は激怒しており,交渉が難航した。
最終的には,当事者双方が納得し,示談金としては高額であるが,加害者が被害者に対して100万円を支払うということで,示談が成立した。
事件から4ヶ月後,加害者の不起訴処分が確定した。
◆ 弁護士のコメント
痴漢事件の場合,対応にもよりますが,通常の示談金は,30万円から50万円が相場ではないでしょうか。
しかし,詳細は書くことができませんが,事案の内容や,被害者が未成年の場合のご両親の対応により,場合によっては,このような高額な支払いを行わなければ,解決できないこともあります。